【徹底解説】Surfaceが充電できない時の対処法11選

Surface充電できないんだけど、どうすれば解決するの?

本記事ではこのような悩みを解決できるように、下記について解説しています。

 

  • Surfaceが充電できない時の原因の切り分け
  • 充電できない原因別の解決方法(11戦)

 

私はサポートデスクの仕事をしており、300台以上のSurfaceのトラブルを解決した経験があります。

充電できないからと言って、すぐに本体・充電器の買い替えをするのではなく、本記事を参考にしながら対処してみてくださいね。

 

はじめに:最初に試すこと4選

 

原因切り分けや解決方法に進む前に、まずは以下のことを試してみてください。

 

  1. 別のコンセントに挿して充電する
  2. 電源OFF状態で1時間以上充電
  3. 接続部分をクリーニングする
  4. コネクターの向きを変える

 

初歩的ですが見落としがちな部分。

実際にこちらを試して正常に充電できるようになったケースがありました。

 

というわけで、それぞれ解説していきます。

 

①別のコンセントに挿して充電する(対処法その1)

 

電源アダプターを別のコンセントに挿して充電できるか試してみてください。

理由として、コンセントも故障することがあるからです。

 

実際、昨日まで普通に使えていた延長コードのコンセントが急に充電できなくなった経験があります。

 

②電源OFF状態で1時間以上充電(対処法その2)

 

バッテリーを0%のまま放置していると「完全放電」状態となり、「電源が入らない」「充電が増えない」といったことがあります。

いわゆる、バッテリーがあがった状態なので、電源アダプターの電気を受け付けてくれないということですね。

 

これを解決するためには、電気を受け付けてくれるまで電源アダプターを挿入したまま放置する必要があります。

 

一応、1時間以上としていますが個体差があります。

実際に私が対応した中だと、1時間程度で復旧したものもあれば8時間充電しないと復旧しないものもありました。

なので、寝る前に充電して翌朝様子を見てみるのが一番無駄がないのかなと思います。

③接続部分をクリーニングする(対処法その3)

 

電源アダプターのコネクターが汚れていたり錆びていると電気を通しにくくなり、充電できなくなります。

 

なので、以下の方法で接続部分をクリーニングしてみましょう。

 

  1. 消しゴムで電源アダプターのコネクターを上下にこすって汚れを落とす。錆がある場合は、安全ピンなど先のとがったもので削る。
  2. 消毒用アルコールを綿棒にしみ込ませ、電源アダプターのコネクターを上下にこすって消毒・クリーニングする。
  3. コネクターが乾いていることを確認したらSurfaceに接続して充電できるか確認。

 

④コネクターの向きを変える(対処法4)

上の画像のように、コネクターの向きを変えるだけで充電できることがあります。

一度コネクターを取り外し、向きを変えて挿してみてください。

 

 

充電できない時の原因の切り分け

 

ここまでの作業で充電できない場合、まずは不具合箇所の原因を切り分けていきましょう。

原因として考えられるのは、以下の3パターンとなります。

 

  1. Surface本体の不具合が原因
  2. Surfaceソフトウェアの不具合が原因
  3. 電源アダプターが原因

 

これらの原因の特定方法について、3つの方法から紹介していきます。

正直1つの方法だけでも十分原因を特定できますが、完全とは言えません。

それにより、本当は必要なかった電源アダプターを買ってしまうかもしれません。

なので、多少面倒に感じても、以下の3つの方法を順番に試してみてくださいね。

 

(1)電源アダプターのLEDライトで判別する方法
(2)電源ON・OFF状態で充電確認する方法
(3)電源接続時のバッテリー状態アイコンで判別する方法

 

(1)電源アダプターのLEDライトで判別する方法

 

Surfaceに充電アダプターを接続した時の、コネクターのLEDライトの光り方で判別する方法です。

 

①ライトがオフ

⇒電源アダプターが原因が有力

電源アダプターの故障が考えられるので、『解決方法③:電源アダプターが原因』を試すのが最も効果的です。

しかし、ライトがオフだからと言って原因が電源アダプターとは限りません。

『(2)電源ON・OFF状態で充電確認する方法』で紹介するようなパターンも考えられるので、一度、そちらもお試しください。

 

②ライトが点滅

⇒電源アダプター、Surface本体のどちらか又は両方の不具合が原因

本体に接続した時、電源アダプターにライトが点くということは、Surfaceそのものを認識しているということ。

それにも関わらずSurfaceの充電ができないということは、接触不良が考えられます。

『解決方法①:Surface本体が原因の場合』を試して、それでも解決しない場合は『解決方法③:電源アダプターが原因』をお試しください。

 

③ライトが点灯

⇒Surfaceソフトウェアの不具合が原因

充電アダプター、Surfaceの本体は正常な状態です。

ソフトウェア面での不具合が原因となるので、『解決方法②:Surfaceソフトウェアの不具合が原因』をご覧ください。

 

(2)電源ON・OFF状態で充電確認する方法

 

Surfaceの電源をONの状態で電源アダプターを接続、OFFの状態で電源アダプターを接続して充電できるか確認してみてください。

私が実際に経験した事例だと、「電源がONだとライトがオフで充電できないが、OFFの時はライトが点灯して充電できる」というものがありました。

これは、電源アダプターが原因のようですが、Surfaceのソフトウェアに不具合があり充電できなくなったという事例です。

原因を探ってみたところ、Surfaceの過充電防止機能に不具合が発生したことで充電ができなくなったということでした。

 

※過充電防止機能とは、充電しすぎによるバッテリーの劣化を防ぐため、ある程度まで充電したら、これ以上の充電をストップするようにソフトウェア側で制御する機能です。

 

このように、電源がOFFの状態で充電できるなら『解決方法②:Surfaceソフトウェアの不具合が原因』をご覧ください。

(3)電源接続時のバッテリー状態アイコンで判別する方法

 

電源やバッテリーの状態は、タスクバー右下にある【バッテリー】アイコンにカーソルを合わせる、又はクリックことでステータスを確認可能です。

そのステータスに応じて対応が変わるので、あなたのSurfaceではどのように表示されるのか確認してみてください。

ちなみに、正常なら以下の画像のように表示されていますよ。

 

〇電源に接続:充電していません

⇒電源アダプターは検出されていますが、バッテリーに充電できていない状態です。

Surfaceのソフトウェアの不具合の可能性が高いので、『解決方法②:Surfaceソフトウェアの不具合が原因』をご覧ください。

 

〇バッテリーが検出されない

電源アダプターを認識しているが、バッテリーは検出されていない状態です。

バッテリーの故障、またはバッテリーソフトウェアの不具合が考えられます。

『解決方法①:Surface本体が原因の場合』

『解決方法②:Surfaceソフトウェアの不具合が原因』をご覧ください。

 

〇接続されていません

これは、Surfaceが電源アダプターを検出していない状態です。

当然、バッテリーの充電もできていません。

ライトが点灯しているなら電源アダプターは正常に動作しているので、『解決方法②:Surfaceソフトウェアの不具合が原因』『解決方法①:Surface本体が原因の場合』をご覧ください。

 

〇電源に接続:充電しています(バッテリーは使われない)

Surfaceが電源アダプターとバッテリーを検出できていますが、バッテリーの充電ができていない状態です。

電源の接触不良や、またはバッテリーソフトウェアの不具合が考えられます。

『解決方法②:Surfaceソフトウェアの不具合が原因』『解決方法③:電源アダプターが原因』をご覧ください。

解決方法①:Surface本体が原因の場合(対処法その5)

 

Surface本体が原因の場合、バッテリーや内部パーツの故障が考えられます。

こうなってしまうと、バッテリー交換や部品交換で対応するしかありませんが、Surfaceは素人だと無理なレベルで分解難易度が高いです。

なので、Microsoftの修理サービスに依頼してみるのが一番確実といえるでしょう。

詳細な手順は以下、Microsoft公式ページでご覧ください。

Surface を修理に出す方法

 

ただし、修理に出すと当然お金がかかります。

本体が故障と考えられる場合でも修理に出すのは最終手段と考えて、以下で紹介するような方法も試してみてください。

 

解決方法②:Surfaceソフトウェアの不具合が原因の解決方法5選

 

Surface本体・充電アダプターは正常でも、Surfaceの充電・バッテリーに関連するソフトウェアに不具合が発生していると充電することができません。

そのため、関連するソフトウェアが正常に動作するように以下の対応を行いましょう。

  1. 強制シャットダウン(ツーボタンシャットダウン)
  2. Windows Updateで最新の状態にする
  3. バッテリードライバーを再インストール
  4. 過充電制限設定をオフ切り替える
  5. Surface診断ツールを実行する

 

はじめに:Windows高速スタートアップの無効化

 

Windowsの標準機能では「高速スタートアップ」が有効になってます。

その名の通り「パソコンを素早く起動する」といった機能ですが、これが原因のトラブルが多いのも事実。

実際、私の周りでは「周辺機器が認識しない」といったトラブルが多く報告されています。

 

そのため、事前準備として下記の手順で高速スタートアップを無効化してください。

 

【Windows10の場合】

  1. スタートメニュー > Windowsシステムツール > コントロールパネル の順番で開く。
  2. 表示方法を「カテゴリ」に変更し、「システムとセキュリティ」をクリック。
  3. 「電源ボタンの動作の変更」をクリック。
  4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。
  5. 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックして完了

【Windows11の場合】

  1. スタートメニュー>すべてのアプリ>Windowsツール>コントロールパネル  の順番で開く。
  2. 表示方法を「カテゴリ」に変更し、「システムとセキュリティ」をクリック。
  3. 「電源ボタンの動作の変更」をクリック。
  4. 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。
  5. 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックして完了

Windows10とWindows11ではコントロールパネルの開き方が違いますが、それ以降の手順は同じです。

1~3分ほどで完了するのでサクッと済ませておきましょう。

図解など、より詳しいことは次の記事で詳しく解説しています。

 

Win10高速スタートアップの無効方法と4個のメリット【7割のPCトラブルが解消】

 

①強制シャットダウン(ツーボタンシャットダウン)(対処法その6)

 

Surfaceのトラブルの多くはツーボタンシャットダウン(強制シャットダウン)で解決しているので、まずは試してみましょう。

実際、「タイプカバーが認識しない」「Surfaceペンが認識しない」「タッチパネルが無反応」といったトラブルの半数以上は、ツーボタンシャットダウンで解決しています。

 

型番ごとの具体的な手順は以下の通りです。

 

  • Surface Pro (第 5 世代)、Surface Pro 6、Surface Pro 7、Surface Pro 7+、Surface Pro X
  • Surface Laptop (第 1 世代)、Surface Laptop 2、Surface Laptop 3、Surface Laptop 4、Surface Laptop Go
  • Surface Book 2、Surface Book 3
  • Surface Go (すべてのモデル)、Surface Go 2 (すべてのモデル)
  • Surface Studio (第 1 世代)、Surface Studio 2

 

  1. Surface がシャットダウンして再起動するまで電源ボタンを長押しします。
  2. Windows ロゴ画面が表示されたら (約 20 秒)、電源ボタンを離します。

 

  • Surface Pro、Surface Pro 2、Surface Pro 3、Surface Pro 4
  • Surface Book
  • Surface 2、Surface 3
  • Surface RT

 

  1. 画面がオフになるまで Surface の電源ボタンを長押しした後 (約 30 秒)、電源ボタンを離します。
  2. 音量を上げるボタン(+)と電源ボタンを同時に押し、画面がオフになるまで (約 15 秒) 押し続けてから、両方のボタンを離します。
  3. 画面に Surface ロゴが短時間表示される場合がありますが、両方のボタンを少なくとも 15 秒間は押し続けてください。
  4. ボタンを離した後、10 秒間待ちます。
  5. 電源ボタンを押して離し、再度 Surface の電源を入れます。 Surface ロゴが表示されます。

 

上記の手順でSurfaceを再起動した後、正常に充電できるか確認してみます。

 

②Windows Updateで最新の状態にする(対処法その7)

 

 

Windowsの各種ソフトウェアが古い、壊れていることが原因でうまく充電できなくなる場合があります。

そのため、Windows Updateを行ってSurfaceを最新の状態にしてみましょう。

 

WindowsUpdateの手順は次の通りです。

 

(1)設定アプリを起動します。

(Windows10):スタートメニュー > 設定 の順番で開きます。

(Windows11):スタートメニュー >すべてのアプリ>設定の順番で開きます。

 

(2)(Windows10)設定メニューの中から「更新とセキュリティ」を開きます。

 

 

(3)(Windows10)Windows Updateの「更新プログラムのチェック」を選択し、Windows Updateを実施します。

 

 

(4)(Windows10)Windows Updateが完了したら、本体を再起動します。

※Windows11の場合は、設定アプリの左メニューに「Windows Update」の項目があります。

 

WindowsUpdateでアップデートするソフトウェアには、段階的にバージョンアップが必要な場合があります。

そのため、『最新の状態です』と表示されるまで(1)~(4)の手順繰り返し行っていきましょう。

 

最新の状態になったら、電源アダプターを接続して充電できるか確認してみてください。

 

③バッテリードライバーを再インストール(対処法その8)

 

バッテリードライバーに不具合がある場合、バッテリーを認識できず正常に充電できないことがあります。

なので、以下の手順でバッテリードライバーを再インストールして、状態を確認してみましょう。

 

(1)Surface を電源に接続します。

(2)Windowsキー とXを押して表示されるメニューから、 [デバイス マネージャー] をクリックします。

(3)[バッテリ]の横にある矢印をクリックします。

(4)[Microsoft Surface ACPI-Compliant Control Method Battery] をダブルクリック、[ドライバー]  → [アンインストール]→[OK] の順にクリックします。

(5)アンインストールが完了したら、Surfaceを再起動します。

(6)Surface が再起動したら正常に充電できているか確認します。

 

※再起動した時、インターネットに接続していると自動的にバッテリードライバーが再インストールされます。

④ 過充電制限設定をオフ切り替える(対処法その9)

 

Surfaceにはバッテリーを50%までしか充電しない「Enable Battely Limit」というモードがあります。

バッテリーの過充電を防いで寿命を延ばす効果が期待できますが、このモードの誤作動が考えられます。

なので、以下の手順で過充電制限設定を切り替えてみましょう。

 

Surface UEFIを起動

(1)電源オフから起動する方法

①Surfaceをシャットダウンする

②音量を上げるボタンを長押したまま、電源ボタンを押して話します。

③Microsoft または Surfaceのロゴが表示されたら、音量を上げるボタンを長押しします。

④UEFI画面が表示されたら、ボタンを離します。

 

(2)電源オンの状態から起動する方法

①「スタート」 → 「設定」 → 「更新とセキュリティ」をクリックします。

②左メニューから「回復」をクリックします。

③「PCの起動をカスタマイズする」 の中にある「今すぐ再起動」をクリックします。

④メニューが表示されるので、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」or「高度なオプション」→「UEFIファームウェアの設定」をクリックして、再起動します。

 

「Enable Battely Limit」の設定

 

①Surface UEFIが起動したら、「Boot Configuration」をクリックします。

②表示されたメニューの中にある、「Enable Battery Limit」のスイッチを「オフ」に変更します。

③左メニュ―の「Exit」をクリックし、「Restart now」をクリックして完了です。

 

 

既に「オフ」となっていた場合は、「オン」に切り替えます。

再起動したら再度Surface UEFIを起動して、改めて「オフ」に切り替えて再起動して充電できるか試してみてください。

 

⑤Surface診断ツールを実行する(対処法その10)

 

Microsoftが提供している「Surface診断ツールキット」を使用して、問題のある部分を見つけて解決する方法です。

最初にアプリのインストールが必要ですが、診断から修復まで自動なのが嬉しいところ。

 

診断ツールキットのインストールと使い方は以下のMicrosoftサポートページからご確認ください。

 

Surface 診断ツールキットを使用して Surface に関する一般的な問題を解決する

 

解決方法③:電源アダプターが原因(対処法その11)

 

電源アダプターが原因で充電できない場合、新たに購入する必要があります。

基本的には安全性を考慮して純正品を購入するのが良いでしょう。

※対応機種は以下のリンクから確認できます。

 

【リンク:Microsoftストア】Microsoft Surface 65W 電源アダプター

【リンク:Microsoftストア】Microsoft Surface 24W 電源アダプター

 

しかし、純正品の充電器は価格が1万円以上なので、気軽に買いにくいですよね。

そういった方は、社外品も検討してみて良いと思います。

相場は3,000円前後なので、コスパ良好で買いやすくです。

私も実際に使ったことがありますが、正常に充電できていましたし、異常発熱など不具合も無かったので問題は無いと思います。

 

ただ、Microsoftとしては社外品の電源アダプターはサポート対象外。

安全性は100%保障できません。

なので、社外品を購入する時は自己責任でお願いします。

 

まとめ

 

ここまでSurfaceが充電できない時の解決策について紹介してきました。

 

項目だけまとめると下記の通りです。

 

  1. 別のコンセントに挿して充電する
  2. 電源OFF状態で1時間以上充電
  3. 接続部分をクリーニングする
  4. コネクターの向きを変える
  5. Surface本体を修理に出す
  6. 強制シャットダウン(ツーボタンシャットダウン)
  7. Windows Updateで最新の状態にする
  8. バッテリードライバーを再インストール
  9. 過充電制限設定をオフ切り替える
  10. Surface診断ツールを実行する
  11. 電源アダプターを購入する

 

持ち運んで使う機会が多いSurfaceの充電ができないと、ほんと不便で大変です。。

しかも、通常のマシントラブルと違って、バッテリートラブルが原因の特定が難しくパニックになることも多いでしょう。

 

そういった場合でも、冷静に対処できるようにこの記事を参考にしていただけれたらうれしいです。

 

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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