- Surface Proのタイプカバーが急に認識しなくなった。
- 昨日までは使えたのに、電源を入れたらタイプカバーが無反応になった
- スリープを解除したらタイプカバーが無反応になった
このような悩みを解決できる記事です。
- 【事前準備】高速スタートアップ無効化のやり方
- タイプカバーが無反応・認識しない時の対処方法10選
私も実際に「タイプカバーが無反応・反応しない」といった症状が出た時に解決している方法です。
※仕事で「Surface Pro7」プライベートで「Surface Laptop2」を使っているので、再現性は高いでしょう。
Surface Proとタイプカバーを使うなら避けては通れないトラブル。
「全部暗記しろ」とはいいませんが、簡単なものくらいは憶えておいてくださいね。
- 1 【事前準備】高速スタートアップの無効化
- 2 「Surface Proタイプカバーが無反応・認識しない」対処法10選
- 3 Surface Proを買い替えるなら
- 4 まとめ
この記事の目次
【事前準備】高速スタートアップの無効化
『高速スタートアップ』は、Windows8から導入されたパソコンの起動時間を短縮するための機能。
しかし、サポートデスクの仕事をしている中で、これが原因と考えられる以下のようなパソコントラブルを経験してきました。
・ログイン直前で画面が真っ暗になる
・USB・Bluetoothの周辺機器(USBメモリ、マウス、外付けHDD)が認識しない
・起動中にWindowsUpdateが止まる
・ブルースクリーンが発生する
・ネットに接続できなくなる
・共有HDDのデータが壊れた
『USB・Bluetoothで接続している周辺機器が認識しない』という症状も私の周りで報告されています。
そのため、『タイプカバーが無反応・認識しない」た症状にも高速スタートアップが関連していることが考えられます。
ということで、まずは以下の手順を参考にしながら高速スタートアップを無効化しましょう。
既に高速スタートアップを無効化している人は、以下から対処法一覧にジャンプできます。
【Windows10の場合】
- スタートメニュー > Windowsシステムツール > コントロールパネル の順番で開く。
- 表示方法を「カテゴリ」に変更し、「システムとセキュリティ」をクリック。
- 「電源ボタンの動作の変更」をクリック。
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックして完了
【Windows11の場合】
- スタートメニュー>すべてのアプリ>Windowsツール>コントロールパネル の順番で開く。
- 表示方法を「カテゴリ」に変更し、「システムとセキュリティ」をクリック。
- 「電源ボタンの動作の変更」をクリック。
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックして完了
Windows10とWindows11ではコントロールパネルの開き方が違いますが、それ以降の手順は同じです。
1~3分ほどで完了するのでサクッと済ませておきましょう。
図解など、より詳しいことは次の記事で詳しく解説しています。
「Surface Proタイプカバーが無反応・認識しない」対処法10選
それでは、SurfaceProとタイプカバーが無反応・認識しない時の対処法を以下のとおり解説していきます。
基本的には番号が若いほど解決しやすい対処法なので番号順に試してみてくださいね。
ちなみに、私の経験上、Surface Proとタイプカバーが繋がらないトラブルの9割は手順6までに解決しています!
対処法1:本体を再起動する
まず最初は、本体の再起動を試してみてください。
Surface Proとタイプカバーはソフトやアプリとの相性など、何らかの原因でタイプカバーキーボードを認識しなくなることがあります。
実際、私がタイプカバーを認識しなくなった時、大半は本体の再起動で治っています。
なので、まずは本体を再起動してタイプカバーキーボードが認識されるようになるか確認してみましょう。
対処法2:タイプカバーを外して再び取り付ける
SurfaceProとタイプカバーの接続端子はマグネット接続されているので、端子同士がズレていても接続されているように見えるので、これが原因でつながらないということもよくあります。
特に、職場や会議にぎりぎりに到着して、カバンや机からSurfaceProを取り出し、急いでタイプカバーを装着するとこのようなことになりがちです。
このような理由から、SurfaceProとタイプカバーを取り外し、それぞれ端子の位置をしっかりと合わせて接続してみてください。
対処法3:本体とキーボードの接続部分を掃除する
対処法2で説明した通り、Surface Proとタイプカバーの接続端子はマグネットで合わせているだけなので、接続部分にゴミがついていたり、汚れていると正常に接続できなくなります。
私のように、普段はSurface Proをデスクトップパソコン代わりに使い、持ち運ぶ時だけタイプカバーを装着するという人に多く発生する問題です。
綿棒やガーゼなどの柔らかい物で、接続端子を優しく拭いて掃除するというのを試してみてください。
対処法4:ツーボタンシャットダウン(完全電源オフ)を行う
対処法1~3を試してタイプカバーが認識しない場合は、ツーボタンシャットダウン(完全オフ)を試してみてください。
型番毎にやり方が違うので、それぞれ紹介します。
【1】Surface Pro、Pro 2、Pro 3、Pro 4の場合
①(本体が起動した状態で)電源ボタンを30秒長押しして、電源ボタンを離します。
→電源がオフになっても押し続けます。
②電源ボタンと音量を上げるボタン(+)を同時に押し、15 秒 押し続けたら、両方のボタンを離します。
→画面に 「Surfaceロゴ」や「UTFIメニュー」が表示される場合がありますが、それらの画面が消えるまで両方のボタンを 15 秒間は押し続けてください。
私の体感では13秒あたりでメニューが出て、消えるまでとすれば20秒くらい押し続けるのがちょうどいい感じですね。
③10秒待ってから電源を入れます。
【2】Surface Pro (第 5 世代)、Pro 6、Pro 7、Pro X
●(本体が起動した状態で)電源ボタンを約20秒長押しして、Windows ロゴ画面が表示されたら 電源ボタンを離します。
なぜこのような面倒な手順をするというと、Surface Proは起動を早くするために、通常のシャットダウンでは全ての機能がオフならない仕組みになっているからです。
つまり、普段使うドライバーは休止状態ということになりますが、このドライバー部分が不調でタイプカバーが認識しない場合、通常のシャットダウンでは治りません。
このような理由から、ツーボタンシャットダウン(完全電源オフ)という方法が有効ということになります。
参考:Surface を強制的にシャットダウンし、再起動する
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4036280/surface-force-a-shut-down-and-restart-your-surface
対処法5:WindowsUpdateで本体を最新の状態にする
Surface Proにインストールされているタイプカバーのドライバーが古い場合、タイプカバーが認識しないこともあります。
そのため、次の手順でWimdows Updateを行い、SurfaceProを最新の状態にして、再度タイプカバーを接続してみてください。
■スタートボタン > 設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update
対処法6:トラブルシューティングを行う
対処法5まで試してみてタイプカバーが認識しない場合、SurfaceProにインストールされているタイプカバーのドライバーが壊れてるかもしれません。
そのため、トラブルシューティングを利用して、問題の検出と修復を試してみましょう。
トラブルシューティングのやり方は次の通りです。
■スタートボタン > 設定 > 更新とセキュリティ > トラブルシューティング
なお、トラブルシューティングには項目がたくさんありますが、「Windows Update」か「キーボード」が該当する部分です。
ちなみに、私の経験上、「Windows Update」のトラブルシューティングを実行することで解決する割合が多かったです。
おそらく、『「Windows Update」の問題が解決する』→『正常にWindows Updateが完了して最新の状態になる』→『タイプカバーのドライバーが最新の状態になる』といったサイクルにより解決すると考えられます。
対処法7:タイプカバーのドライバーを再インストール
対処法6まで試してタイプカバーが認識しないなら、タイプカバーのドライバーをアンインストールし、再インストールを試してみましょう。
再インストールの手順は次の通りです。
①Windowsキー + Xキーを同時に押し、出てきたタブの一覧にある「デバイスマネージャー」をクリックします。
②一覧にある、「キーボード」のタブを押して表示します。
③キーボードタブの中にある「Surface タイプカバーフィルターデバイス」(surface type cover filter device)を右クリックして、アンインストールします。
このとき「Surface タイプカバーフィルターデバイス」(surface type cover filter device)が表示されないこともあるので、その場合は解決法8をお試しください。
④Surface Proを再起動してインターネットに接続し、WindowsUpdateを行うとタイプカバーのドライバーが自動的にインストールされます。
手順7まで試してもタイプカバーが認識しない場合、「ソフトウェアの根本的な問題」か「ハードの故障」のどちらかが考えられるので、次の手順からは原因の切り分けを行っていきます。
解決法8:「Surface Type Cover Filter Device 」を手動インストール
「Surface タイプカバーフィルターデバイス」(surface type cover filter device)が表示されない、という場合はこの手順を試して、ドライバーを手動でインストールしてみてください。
なお、ドライバーは型番ごとに違うので、ここでは「Surface Pro4」を例に説明してきます。
あなたが使用している型番に応じて、読み替えてくださいね。
①本体からタイプカバーを取り外して、「https://www.microsoft.com/en-us/download 」へアクセス
英語の「Microsoft Download Center」のページが表示されます。
※日本語に翻訳しても問題ありません。
②.右上の検索ボックスに 「surface Pro 4」と入力。
すると、下に一覧が表示されるので、「 surface pro4 drivers 」を選択する。
ページが切り替わるのでそこから、「 Surface Pro4 Drivers and Firmware」 を選択。
再度、表示が切り替わり、 「 Download 」ボタンが表示されるので、「 Download 」ボタンをクリック。
表示が切り替わるので、使っているパソコンのOSビルドに合ったインストーラーにチェックを入れて、「Next」ボタンをクリックして、好きな場所にzipファイルをダウンロードしてください。
補足:OSビルドの確認方法
WindowsキーとRキーを同時に押す。
「ファイル名を指定して実行」ウインドウが表示されるので、「winver」と入力。
以下のようなウインドウが起動するので、その中に書かれているOSビルドを参照します。
③ダウンロードしたzipファイルを解凍してください。
※ダウンロードファイルを右クリック 「すべて展開」でもOKです。
④展開したファイルから「 Drivers 」フォルダを開き、その中から 「 Accessory 」フォルダを開いてください。
⑤「 Accessory 」フォルダの中にいくつかファイルがあります。
「 SurfacePro4TypeCoverInegratiton 」 を開き 「 SurfacePro4TypeCoverInegratiton.inf 」を右クリック 「インストール 」を選択
●ファイルを開きますか?「 開く 」クリック
●ユーザーアカウント制御「 はい 」クリック
⑥インストールが完了したらSurfaceを再起動して、タイプカバーを装着し、認識されるか確認します。
対処法9:本体をリカバリ(初期化)する
「ソフトウェアの根本的な問題」か「ハードの故障」の原因を切り分けるために、まずは本体をリカバリ(初期化)して出荷時の状態に戻してみましょう。
なお、初期化するのでデータが全て消えてしまいます。
本体のデータを外付けHDDやUSBなどにバックアップしておいてくださいね。
リカバリの手順は次の通りです。
- スタートボタン > 設定 > 更新とセキュリティ > 回復 > このPCを初期状態に戻す >開始 をクリック。
- 画面が切り替わるので、「すべて削除する」をクリック。
- 「このPCを初期状態に戻す準備ができました」画面が表示されたら、「初期状態に戻す」をクリック。
- リカバリが開始するので、完了まで待ちます。
リカバリが完了したら、Surface Proをネットワークに接続してタイプカバーが認識するか確認しましょう。
認識した場合は、ソフトウェアが問題だったということでOKです。
認識しなかった場合、原因はSurface Proかタイプカバーの接続端子ということになります。
対処法10:本体orタイプカバーを新しくする
対処法9まで試してタイプカバーが認識しなかった場合、「Surface Pro」か「タイプカバー」のどちらかの故障が原因です。
そのため、「新品を購入」もしくは「修理に出す」といった対応が必要です。
どっちが故障しているのかの切り分け方法として、以下の2パターンが簡単です。
(1)家電量販店(ヤマダ電機・ビックカメラなど)のパソコン相談室にSurface Proとタイプカバーを持ち込んで動作確認をしてもらう。
(2)職場・知人など、タイプカバーを使っている人から借りて動作確認をする。
※正常に動作している物を借りてくださいね。
(1)の場合、店員に伝えるとデモ機で接続テストをやってくれるので、どちらの故障か判別することが出来ます。
私がヤマダ電機にSurface Pro3を持ち込んだ時はタイプカバーが認識しなかったので、Surface Proの接続端子の故障ということが判明しました。
なお、Surface Proの修理について、Microsoftのサポートセンターに電話確認したところ、Surface Pro本体の故障を治すなら、分解が難しいことから「整備済み品」との交換になる、とのことでした。
そのため、私の場合だと修理費(機器交換代金)として59,600円(税別)かかりました。
このことについては、以下の記事でも紹介しているのでご覧ください。
>>Surface Proを4年使ってみた!良いところ・悪いところ各10選!
なお、「修理・買い替えを行わず、安くタイプカバーを使いたい」という方は、Bluetoothで接続できる互換品でも十分です!
以下の「ATiC ワイヤレス Bluetooth キーボード」はSurface Pro用に作られた物で、質感や使用感もタイプカバーとほとんど変わらないものに仕上がってます。
操作性をそのままにしたいという人にはオススメでしょう。
定価9,680円と、タイプカバーの20,000円の半額以下で、本体・タイプカバーの修理・買い替えをより安く済みますよ!
これ以外の互換品については、次の記事で詳しく紹介しています。
Surface Proを買い替えるなら
・Surface Proを何年も使っているし、そろそろ新品に買い替えようかな
・タイプカバーが使えないならSurface Proの意味がない!新品を買う!
・どうしても純正のタイプカバーが使いたいんだ・・・だから新品を買う!
Surfaceを新品で買う場合、店舗によって価格が1~3万円ほど違うので、しっかりと吟味してから購入することが大切です。
そこで、Surface Proを市場最安値級で購入可能な店舗を5つ紹介!
Surface Proを購入する時はココから買えば失敗して後悔することは無いでしょう。
まとめ
Surface Proとタイプカバーが認識しない時の解決策について10個、次の通り紹介してきました。
1:本体を再起動する
2:タイプカバーを外して再び取り付ける
3:本体とキーボードの接続部分を掃除する
4:ツーボタンシャットダウン(完全電源オフ)を行う
5:WindowsUpdateで本体を最新の状態にする
6:トラブルシューティングを行う
7:タイプカバーのドライバーを再インストール
8:「Surface Type Cover Filter Device 」を手動インストール
9:本体をリカバリ(初期化)する
10:本体orタイプカバーを新しくする
いざ使おうと思ったときにタイプカバーが認識しないと焦りますが、落ち着いて対処法1から順番に試してみてください。
なお、手順を最後まで試してSurface Proのコネクタが故障していることが判明して、純正のタイプカバーが使えないなら、互換品の購入を検討してみても良いでしょう。
Bluetooth接続なので、コネクタの故障は気にしなくても良いですし、本体から切り離して使えるのでどんな場所でも使えるという大きなメリットがあります。
タイプカバーのように、本体をカバーできる物を次の記事で詳しく解説しているので、ご覧ください。
【参考記事】
>>オススメのSurface Proタイプカバー互換品2選!非純正でも使い勝手抜群
あなたのSurfaceライフが快適なものになるよう応援してます。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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