このような悩みを解決できるように「Surfaceのタッチパネルが反応しない時の7個の対処法」について解説していきます。
サポートデスクの仕事をしている私ですが、今まで300台以上のSurfaceに関するトラブルを診断してきました。
その中でも、実際に解決している対処法なので再現性は高いといえるでしょう。
タッチパネルが無反応で悩んでいるなら、まずはこちらの方法をお試ししてみてくださいね。
【関連記事】
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この記事の目次
事前準備
SurfaceProのタッチパネルが反応しない時の解決策を行う前に、事前準備として次の2つの事を実施してください。
(1)高速スタートアップを無効にする
(2)UEFI を利用した原因の切り分け
(1)高速スタートアップを無効にする
高速スタートアップは、Windows8から標準で搭載されているパソコンを早く起動できるようにする機能です。
ただ、高速スタートアップが有効だとWindowsUpdateが正常に完了しないトラブルが報告されているので、WindowsUpdateを利用したトラブル解決ができない恐れがあります。
そのため、以下の手順で高速スタートアップは無効にしてから、後ほど紹介する解決策を試してみてください。
(1)スタートメニュー > Windowsシステムツール > コントロールパネル の順番で開く。
(2)表示方法を「カテゴリ」に変更し、「システムとセキュリティ」を開きます。
(3)「電源ボタンの動作の変更」を開きます。
(4)「現在利用可能ではない設定を変更します」を開きます。
(5)「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックして完了
図解や仕組みなどは、次の記事でより詳しく解説しています。
【参考記事】>>Win10高速スタートアップを無効にする方法と4個のメリット!7割のPCトラブルが解消!?
(2)UEFI を利用した原因の切り分け
「UEFI」とは、Windows(OS)が Surface のハードウェアと連携できるようにするためのソフトウェアの事をいいます。
「Windows」と「UEFI」は別々に動作するので、タッチパネルが反応しない原因が、ハードウェアにあるのか、ソフトウェアなのか切り分けすることができます。
UEFIを利用した原因の切り分は次のとおりです。
タッチが反応する場合:ソフトウェアが原因の可能性が高い
タッチが反応しない場合:ハードウェアが原因の可能性が高い
UEFIの画面でタッチが反応する場合、Windowsのソフトウェアで何らかの不具合が発生しているので、この記事で紹介する解決策で治る可能性が高いです。
一方、UEFIの画面でタッチが反応しない場合、タッチパネルそのものが故障している可能性が高いので修理が必要です。
しかし、個体によってはこの記事で紹介するやり方で解決したことがあるので、とりあえず試してみてください。
タッチパネルが反応しない時の8個の解決策
それでは、次の通りそれぞれ解説していきます。
(1)本体の再起動
(2)WindowsUpdateで最新の状態にする
(3)タッチパネル関連ドライバーを再インストール
(4)管理コンソール「サービス」でタッチパネルを有効にする
(5)「不明なデバイス」のドライバーを更新してみる
(6)Surfaceを初期化する(工場出荷時に戻す)
(7)修理する、買い替える
解決策1:本体の再起動
まず最初の手順として、SurfacePro本体の再起動をしましょう。
経験上、パソコンの動作不良の半分くらいは、再起動で解決することが多いです。
再起動で解決しない場合は、解決策2以降をお試しください。
解決策2:WindowsUpdateで最新の状態にする
デバイスドライバーのバージョンが古いと、タッチパネル関連のドライバーが認識しなくなることがあります。
そのため、WindowsUpdateを行い、Surface Proを最新状態にしてみましょう!
WindowsUpdateの手順は次の通りです。
(1)スタートメニュー > 設定 の順番で開きます。
(2)設定メニューの中から「更新とセキュリティ」を開きます。
(3)Windows Updateの、「更新プログラムのチェック」を選択し、Windows Updateを実施します。
(4)Windows Updateが完了したら、本体を再起動します。
WindowsUpdateの中には、ある程度のバージョンじゃないと適用されないものがあります。
そのため、「最新の状態です」となるまで(1)~(4)の手順繰り返し行っていきましょう!
解決策3:タッチパネル関連ドライバーを再インストール
タッチパネル関連のドライバーが壊れていて正常に動作していない恐れがあります。
そのため、一度アンインストールして、再インストールをしましょう。
手順は次の通りです。
(1)「Windows」キーと「X」キーを押し、表示されたメニューの中から「デバイスマネージャー」をクリックして起動します。
(2)「ヒューマンインターフェイス デバイス」を展開して、「Intel(R) Precise Touch Device」と「HID 準拠タッチ スクリーン」があることを確認します。
これらのデバイスドライバーが無い場合は、解決策4以降に進んでください。
(3)「Intel(R) Precise Touch Device」を右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択。
(4)別ウインドウで起動するので、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れて、「アンインストール」を選択します
(5)「HID 準拠タッチ スクリーン」を右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選択。
(6)別ウインドウで起動するので、「アンインストール」を選択します。
「HID 準拠タッチ スクリーン」が2つ表示されているなら、もう1つも同じ動作を繰り返します。
(7)Surface本体を再起動します。
(8)再起動後、インターネットに接続すると自動的にタッチパネル関連のドライバーがインストールされるルの出、タッチ機能を確認します。
解決策4:管理コンソール「サービス」でタッチパネルを有効にする
「Intel(R) Precise Touch Device」と「HID 準拠タッチ スクリーン」がデバイスマネージャーに表示されない場合、管理コンソールで機能が無効になっている可能性があります。
そのため、次の手順でタッチパネルを有効にしましょう。
(1)「Windows」キーと「R」キーを押し、表示された入力ボックスに「services.msc」と入力して「OK」をクリックし、管理コンソール「サービス」を起動します。
(2)「Touch keyboard and Handwriting Panel Service」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
(3)スタートアップの種類を「自動」にして、適用を選択し、Surfaceを再起動します。
再起動が完了したら、画面がタッチできるか確認します。
解決策5:「不明なデバイス」のドライバーを更新してみる
デバイスドライバーがうまく認識されないと、デバイスマネージャー上で「不明なデバイス」として表示されることがあります。
私の経験の中で1度だけ、WindowsUpdate適用後に、「HID準拠タッチスクリーン」などのタッチパネル関連のドライバーが「不明なデバイス」になったことがありました。
次の手順で「不明なデバイス」を更新するとネット経由で正しいドライバーがインストールされ、正常に認識されるようになることがあるのでお試しください。
(1)「Windows」キーと「X」キーを押し、表示されたメニューの中から「デバイスマネージャー」をクリックします。
(2)「ヒューマンインターフェイスデバイス」もしくは「ほかのデバイス」の中にある、「不明なデバイス」を右クリックし、プロパティを開きます。
(3)「設定の変更」をクリックし、ドライバーの更新をクリックします。
(4)ドライバーの更新が完了したら、「ハードウェア変更のスキャン」をクリックして完了です。
不明なデバイスが複数ある場合は、(2)~(4)の手順を繰り返し行ってみてください。
解決策6:Surfaceを初期化する(工場出荷時に戻す)
これらの手順で解決しない場合、Surfaceを初期化して工場出荷時に戻す必要があります。
初期化の手順は次の通りです。
(1)スタートメニュー > 設定 > 更新とセキュリティ >回復 を選択します。
(2)「このPCを初期状態に戻す」の中にある、「開始する」を選択します。
(3)オプション選択画面が開くので「個人ファイルを保持する」を選択し、Surfaceの再インストールを行います。
(4)初期化完了後、再度WindowsUpdateを行い、タッチパネルが反応するか確認します。
解決策7:Surfaceを修理する、買い替える
ここまで試してみて解決しない場合、タッチパネルの故障が考えられるため、修理か新品に買い替える必要があります。
修理に係る費用は次の表のとおりです。
※Surface Pro3より前の型番は、修理対象外です。
型番 | 修理費(税込) |
Surface Pro X | 60,055円 |
Surface Pro 7 | 54,157円 |
Surface Pro 6 | 54,157円 |
Surface Pro (5th Gen) | 54,157円 |
Surface Pro 4 | 72,090円 |
【参考記事】>>Surface を修理に出す方法
Surface Pro4以外は、購入金額の半額程度の値段で修理してくれるようにですね。
なお、修理扱いになってますが、実際は新品か整備済み品との交換になります。
そのため、Microsoftへ修理に出す前に、必要なデータを退避させておきましょう。
ちなみに、Surfaceはメンテナンス性がとても悪いので、パソコンショップに持ち込み修理を依頼しに行っても、断られる可能性が高いです。
新品に買い替えるのではなく、修理で対応する予定ならMicrosoftに直接修理を依頼しましょう。
まとめ
以上、Surfaceのタッチパネルが反応しない時の解決策を紹介してきました。
最後に軽くおさらいしましょう!
事前準備として、行ってもらいたい作業は以下の2個でしたね。
(1)高速スタートアップを無効にする
(2)UEFI を利用した原因の切り分け
タッチパネルが反応しない時の7個の対処法は次の通りでした。
(1)本体の再起動
(2)WindowsUpdateで最新の状態にする
(3)タッチパネル関連ドライバーを再インストール
(4)管理コンソール「サービス」でタッチパネルを有効にする
(5)「不明なデバイス」のドライバーを更新してみる
(6)Surfaceを初期化する(工場出荷時に戻す)
(7)修理する、買い替える
Surfacは画面タッチの性能もセールスポイントの1つですが、それが使えないと魅力が下がってしまいますよね。
このような症状が発生した時にすぐに対応できるよう、SurfaceProのタッチパネルが反応しない時の解決策は覚えておきましょう!
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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