【効果絶大】自宅Wi-Fiが遅い人の対策方法【LANケーブル交換で通信速度が1.5倍】

家のWi-Fiが遅い!なんとか早くする方法ないの?

 

自宅のWi-Fiが光回線でルーター・プロバイダーも速度が速いものを使っているのに、実際は遅くて使い物にならないという悩みを抱えている人は多いですよね。

そういった場合の対処法として、「Wi-Fiルータ周りの障害物を撤去する」「Wi-Fiルータを再起動する」といったものが一般的です。

ただ、これらの対処法で改善することってあまりないんですよね。

 

そのため、Wi-Fiの速度を改善するためには根本的な部分の改善が必要です。

それは「LANケーブルを更新する」というもの

 

実際に自宅のWi-Fiルータと光回線終端装置(ONU)間のLANケーブルを、より高速通信できる規格の物に変えたところ、下りの通信速度が1.5倍になりました。

 

(1)LANケーブル変更前(Cat5e)

(2)LANケーブル変更後(Cat6)

 

※測定アプリは「RBB SPEED TEST」を使いました。

 

ということでこの記事では、遅い自宅Wi-Fiを改善するために以下について解説します。

 

  • LANケーブルの選び方
  • オススメのLANケーブル

 

自宅Wi-Fiが遅くて悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

LANケーブル交換で通信速度が向上した理由

 

光回線の速度が1GbpsだとしてもLANケーブルが100Mbpsまでしか対応していない場合があります。

そういった場合、どれだけ通信速度を早くする工夫をしても上限は100Mbpsになってしまいます。

 

↓↓参考_イメージ画像↓↓

そのため、1Gbpsの光回線速度を活かすには、通信速度が1Gbpsに対応したLANケーブル接続する必要があります。

また、LANケーブルの規格によっては通信速度は同じ1Gbpsでも伝送帯域(Hz)が違います。

 

伝送に使われる最高周波数と最低周波数の差のこと。この幅が広いほど、単位時間に送られる情報量は大きくなります。

 

よくわからないという人は、「道路の車線」で例えてみましょう。

上限速度が60km/h(通信速度)の道路があったとして、車線が2本と4本では多い方がより多くの車が走れますよね。

つまり、伝送帯域が大きければ大きいほど1秒間に送れるデータ量が多くなることから、通信が安定して通信速度が速くなりやすいといえます。

 

このような理由からLANケーブルを交換したことで通信速度が向上したといえます。

 

LANケーブルの種類

 

現在使われているLANケーブルを比較するための一覧表を用意したのでご覧ください。

 

規格 Cat5 Cat5e Cat6 Cat6a Cat7 Cat7a Cat8
通信速度(bps) 100M 1G 1G 10G 10G 10G 40G
伝送速度(Hz) 100M 100M 250M 500M 600M 1000M(1G) 2000M
ケーブルタイプ UTP UTP UTP UTP STP STP STP

 

見ての通り、Cat(カテゴリー)の後の数字が大きくなるほど、通信速度や伝送速度が速くなることがわかりますね。

カテゴリーの見分け方は下記の画像のようにLANケーブルに書いているので、そこで確認できます。

 

Cat5eとCat6、Cat6とCat7のように、通信速度が同じ場合は伝送速度値が高い方が通信速度が速くなります。

※冒頭で紹介している私の場合は、「Cat5e」から「Cat6」に交換したものです。

 

ただし、カテゴリーが高ければ高いほどいいというわけではありません。

家庭用であれば基本的には「シールド無し(UTP)」を選択しましょう。

その理由は、次の章で解説していきます。

 

家庭用なら「STP」ではなく「UTP」を選ぶべし

 

LANケーブルには大きく分けて2種類のタイプがあります。

シールド無しの「UTP」、シールド有りの「STP」ですね。

 

STPケーブルは、外皮と内部のペア線の間にアルミホイルなどのシールド層があるLANケーブルです。

その層で芯線を覆うことで外部からのノイズ対策になるので、雑音が多い場所(工場・サーバー室・研究所)でも通信が安定する効果があります。

しかし。STPケーブルを使用するなら適切な施工(通信用接地)を行わないと逆に回線速度が遅くなってしまいます。

この理由は、ケーブルのアルミホイルにノイズ(静電気)が溜まって、通信に干渉することで速度低下や通信不良を引き起こしやすくなるからです。

家庭であれば外部ノイズが通信に影響する状況は考えられないので、わざわざ接地施工をしてまでSTPケーブルを使うメリットはありません。

 

一方UTPケーブルでも「Cat6a」の通信速度は「Cat7」と同じ10Gbpsです。

UTPケーブルはシールドが無いので安価ですし、伝送帯域に違いはあれど通信速度は同じなので、それほど大きな速度差は考えにくいです。

そのため、家庭用であればUTPケーブルを差し置いてSTPケーブルを選択するメリットが見当たりません。

 

このような理由から、家庭用ではSTPケーブルではなくUTPケーブルがオススメといえます。

 

どのLANケーブルがオススメか?

 

結論から言うと「Cat6A」がオススメです。

 

この理由はUTPケーブルの中で通信速度・伝送帯域ともに最高スペックのLANケーブルだからですね。

Cat7以上のケーブルは全てSTPケーブルなので、上でも紹介した通り、通信用接地を行わない限り、ノイズの影響で逆に回線が遅くなります。

 

そのため、ケーブル選びで迷っているなら、Cat6A(UTP)から探してみるといいでしょう。

 

 

 

さいごに

 

自宅のWi-Fiが遅いなら、まずはLANケーブルの交換を検討してみるといいでしょう。

数年前に購入したルーターに付属のLANケーブルを使用しているなら、Cat5以下の可能性があります。

そうなると、本来の性能を発揮することができませんからね。

 

LANケーブルは家電量販店であればどこでも買えますし、即効性があるのでぜひお試しください。

なお、買う時ははCat6A(UTP)を選ぶようにしてくださいね。

 

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。